髪の毛の静電気がひどい時はどうしたらいい?発生する原因と対策

髪の毛の静電気がひどい時はどうしたらいい?発生する原因と対策

冬、静電気が気になる季節がやってきました。朝きれいにセットしてもマフラーや上着の静電気に髪が反応して、一瞬でまとまりがなくなったり、表面の毛が立ち上がってスタイリングがくずれてしまったり、この季節特有の悩みですね。そこで、冬になると静電気が発生しやすくなるのはなぜか、原因と対策をお伝えします。静電気に不快感のある人、必見の内容です。

▼静電気が発生する原因はなに?

静電気が発生する原因は乾燥と摩擦の二つです。湿度が40%未満になると髪の水分が不足し、電気の逃げ場がなくなることによって静電気がたまりやすくなってしまうのです。

それに加え、化学繊維を含んだブラシや衣類とのこすれによっても電気が発生しやすくなります。特に気をつけたいのがポリエステルとウール素材の組み合わせです。ポリエステルにはマイナスの電気、ウールにはプラスの電気が帯電しているため、これらがこすれると静電気が発生しやすくなります。

▼静電気によって生じるトラブル

静電気が発生するとパチッという不快感がありますが、それ以外にもトラブルが生じます。代表的なものは下記の通りです。

1.顔への張り付き

静電気が起こると髪が顔に張り付きやすくなります。すると、せっかく整えたスタイリングがくずれて、見た目の印象が変わります。それだけでなく髪が頬や首元、唇に密着することにより、顔がかゆくなったり、くすぐったくなったりして、作業効率に影響を及ぼします。

2.ほこりや花粉、ペットの毛がつきやすくなる

静電気には空気中のほこりや花粉、ペットの毛のようなチリを引き寄せやすい性質があります。これらが髪に付着すると汚れてしまうのはもちろん、くしゃみにつながることも。いくら清潔にしていても静電気があることによって、逃げ場がなくなってしまいます。

3.髪のダメージ

静電気が起きるのは髪がすでに乾燥しているからです。その乾燥した毛髪同士がブラシや衣服とこすれることによって、絡まりやすくなり抜け毛や切れ毛の原因になります。静電気が発生しやすいときに手ぐしの通りが悪いなと感じたら、黄信号。ダメージがはじまっています。

▼いますぐできる静電気対策

この季節のヘアケアは静電気の原因である乾燥ケアを徹底的にすることです。しっかり保湿することで、電気が逃げやすい状況を作ります。

1.シャンプーとトリートメントの選び方

この時期のシャンプーとトリートメント選びのポイントは保湿できるものかどうかです。ケラチン、セラミド、ヒアルロン酸が配合されたシャンプーがおすすめです。

・ケラチン

ケラチンは髪の毛の主成分で約80~90%はケラチンでできています。ダメージによって失われたケラチンを補給することで、髪の内部構造をしっかり補強します。髪にハリやコシを与える働きがあり、摩擦や絡まりによるダメージを受けにくくしてくれます。シャンプーやトリートメントには加水分解ケラチンという名称で配合されていますのでチェックしてください。

・セラミド

セラミドは髪の水分をキープしたり、バリア機能を高めたりする役割があります。水分保持力が高いということは乾燥を防ぐ働きも同じくらい高いということ。しっかりとうるおいチャージしたいときにぴったりの成分です。

・ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は保水力の高い成分です。髪の表面の水分補給やうるおいの膜を作ることを得意とし、髪のパサつきを抑えつやのある髪へと導きます。こちらも静電気対策に欠かせない成分のひとつです。

2.ブラッシングに気をつける

静電気の発生する理由は乾燥と摩擦ですので、ブラッシングすると静電気が発生しやすくなるということにつながります。しかし、なにもしないわけにはいきません。そういうときはブラッシングの仕方に気をつけましょう。

ブラッシングのコツは毛先からとくことです。毛先5cmまでのところにブラシをいれて、絡まりをほぐすようにします。毛先の絡まりがとれたら中間部分から毛先に向かってとかします。引っかかりがあるときは再度毛先からとかすようにしましょう。絡まりがなくなったら頭皮から毛先までゆっくりとブラッシングして髪全体を整えます。頭皮や髪をこすると静電気が発生しやすくなりますので、やさしくゆっくりが基本です。

また、髪が濡れているときはキューティクルが開いて無防備な状態のため避けましょう。ドライヤーを当てながら手ぐしをするときに絡まりを感じる人は髪を乾かす前に毛流れがスムーズになるようなアウトバストリートメントを使ってください。ドライヤー時のストレスが軽減され、摩擦レスな髪が実現します。

3.天然素材のブラシを使う

ブラッシングによる摩擦はブラッシングの手順や動かし方で解決できますが、さらにていねいなケアをしたいときはブラシにもこだわってみましょう。プラスチック製のブラシは手頃で便利ですが、静電気を発生させやすいため天然素材のものを選んでください。

豚毛や猪毛といった天然毛からできたブラシは油分を含むため、乾燥した髪に向いています。つやを与えながら摩擦と乾燥を防ぎます。天然毛はブラシの先端がチクチクしているので苦手だと感じる人は竹ピンのブラシを使いましょう。上質な竹のブラシには適度な油分や水分が含まれているため、髪の絡まりをやさしくほどきます。また、ピンクッションが頭皮に適度な刺激を与え、頭皮環境を整えるのにも役立ちます。

4.ナノバブル水で髪を洗う

静電気の原因である乾燥を防ぐポイントはシャンプーやトリートメント選びですが、どんな水を使うのかも大切です。毛穴より小さいサイズのナノバブル水は毛穴や衣服の繊維に入り込んで汚れを吸着してきれいにする働き以外に、うるおいをチャージする働きもあります。

マイナス電荷を持つナノバブル水がプラス電荷を持つ髪の表面に吸着して、うるおいをもたらすという性質も持ち合せているのです。下記の表は手の甲を水道水・ナノバブル水のお湯に浸し、 5分後、10分後、15分後の水分保湿量を比較しましたものです。 水道水は使用直後から保湿量が減少し、 ナノバブル水は10分たった後でも保湿力をキープしました。

うるおいがキープされると髪の絡まりも軽減されます。静電気の原因である摩擦と乾燥の二つが解決できるのです。今年の静電気シーズンは水から変えてみてはいかがでしょう。