老化・白髪・乾燥肌の原因は紫外線?朝昼夜の日焼け対策完全版

老化・白髪・乾燥肌の原因は紫外線?朝昼夜の日焼け対策完全版

ジリジリ照りつける夏の日差し。そろそろ紫外線対策しなきゃと思うものの、日焼け止めを塗るのがめんどくさい。顔がベタベタするのが気になる。どうせ汗で落ちるしなぁ。きちんとケアしたほうがいいと思いつつ、ついつい先延ばししていませんか?

・スーパーやコンビニはノーメイクで行く
・休みの日はアウトドアを楽しむ
・家にいるときは日焼け止めを塗らない
・食事はコンビニや冷凍食品が多い
・実年齢より年上に見られる

一つでもチェックのある人は黄色信号。肌に不調を感じるのは紫外線によるものかもしれません。今回はできることなら何もしたくないと思っている人に向けて、紫外線対策が必要な理由と気軽に取り組める方法を提案します。最後まで読んでできることから実践してくださいね。

▼紫外線対策が必要な3つの理由

1.老化につながる

肌が老化する原因の80%が紫外線の影響によるものといわれ、この現象を「光老化(photoaging)」と呼びます。紫外線にはA波、B波、C波の3種類あり、C波はオゾン層で破壊されるため、地上まで届きませんが、紫外線A波(UV-A)は肌の奥まで届き、ハリを保つコラーゲンやエラスチンを弱らせ、シワやたるみの原因になります。B波(UV-B)はメラニン色素を過剰に生成し、シミや炎症を引き起こします。このように、日々の少しずつが老化につながっていくのです。

2.肌が乾燥に傾く

紫外線を浴び続けると、肌の水分を逃さないようにキープしているバリア機能が低下し肌を乾燥に傾けます。日焼けすると肌がつっぱったり、カサカサしたりしているときは水分が奪われているサイン。日焼けするとかゆみや赤みが起こる人は、少しの外出でもUVケアするように心がけましょう。顔だけでなく、手や首も紫外線が当たると乾燥します。夏なのに、ハンドクリームが欠かせないという人は紫外線ケアにも力を入れてみてください。

3.白髪が増える

髪の色はメラノサイトという細胞が色素を作り出すことで決まりますが、頭皮に強い日差しが当たることによって機能が低下し、白髪を発生させます。日光が当たりやすい分け目や顔まわりに白髪が多いと感じている人は紫外線が原因かもしれません。気になる人は帽子を被って対策しましょう。また、皮膚が乾燥することによって、ふけが出やすくなることもあります。毎日分け目を変えて同じ部分に当たらないように工夫しましょう。

▼紫外線から肌を守る・朝昼夜の日焼け対策完全版

・朝のルーティン

1.洗顔

朝、顔を洗うときは水だけでなく洗顔料を使いましょう。しっかり泡立てて、寝ている間の皮脂をていねいに落とすことで、化粧水がなじみやすくなります。

2.保湿

化粧水とクリームもしくは乳液で整え、乾燥しづらい肌をつくります。夏場、乾燥しやすい首のうしろやデコルテラインも忘れずにまんべんなく塗ってください。

3.日焼け止め

日焼け止めもスキンケアの一部として塗ってください。少しでも手間を減らしたいときは化粧下地とファンデーションが一緒になったオールインワンのものを使うといいでしょう。

日焼け止めの購入目安は通勤や買い物がメインなら「SPF30・PA+++」。屋外スポーツや長時間外出で使う場合は「SPF50+・PA++++」が適しています。用途に合わせて使ってください。

・昼のルーティン

1.頭皮ケア

日差しが特に強くなる日中は髪と頭皮のケアをしましょう。スプレータイプのものを使って生え際、分け目にひと拭きすると白髪やふけ予防になります。それでも心配なときは帽子を被りましょう。つば広の帽子なら首回りまでカバーできて安心です。

2.日焼け止めの塗り直し

日焼け止めをいくらていねいに塗っても、汗や皮脂、摩擦によって日焼け止めが落ちてしまいます。メイクの上から使えるUVミストやUVパウダーをポーチにしのばせて、ランチのあとに塗り直しましょう。

3.紫外線を一気に遮断

紫外線は空から降り注ぐだけではありません。アスファルトの紫外線反射率は10%といわれ、地面からも紫外線を受けます。そのため、日傘だけではちょっと不安。アームカバーで遮ることが大切です。また目から紫外線が入ると脳が紫外線を浴びていると勘違いしてメラニンを増やそうとするので、サングラスも忘れないようにつけてください。

・夜のルーティン

1.メイクオフする

帰宅したら、すぐにメイクを洗い流しましょう。夏場の肌はメイクと皮脂、汗が混ざり合っているため、放っておくと汚れが酸化して毛穴が詰まってしまうこともあるからです。ウォータープルーフの日焼け止めを使った場合は、専用のメイク落としを用いて洗い流しましょう。

2.水分補給

強い日差しを浴びた肌は軽くやけどしているのと同じ状態です。肌に赤みが出ていないか観察しましょう。赤みが出ている場合は顔を冷やします。氷水に浸したタオルや冷蔵庫で冷やした保冷剤をあてると応急処置できます。赤みが引いたら、刺激の少ないコスメで肌を整えてください。

3.アイケア

紫外線のダメージを最も受けやすいのが目元です。なぜなら、顔のなかでも特に皮膚が薄く、その薄さはラップ1枚分といわれているからです。アイクリームがあるときはアイホールから下まぶたまで塗り残しのないようにしてください。アイクリームがない場合は通常のクリームを厚めに塗ることで代用できます。

すべて完ぺきにやろうと思うと疲れてしまいますが、朝昼夜に分けると少しずつで済みます。朝は日差しから肌を守り、昼は紫外線を遮断して夜は肌をリセットする。この3ステップを続けるだけで紫外線ケアができます。お気に入りのアイテムを見つけてやってみてくださいね。

▼あなたにぴったりの日焼け止めはどれ?メリット・デメリットも解説

・クリームタイプ

メリット:保湿力が高いので、乾燥肌におすすめ。テクスチャーがこっくりしているので、均一に塗りやすく、ムラになりません。肌にしっかりフィットするので、落ちにくく、紫外線カットが持続しやすいというメリットがあります。

デメリット:油分が多いため、リキッドタイプのファンデーションに合わせるとベタつきが生じます。化粧下地も兼ねて使う場合は基礎化粧品やファンデーションとの相性も加味して購入しましょう。

・ミルクタイプ

メリット:ミルクタイプは日焼け止め乳液という名称でも売られています。サラサラとしたテクスチャーで伸びがよく塗りやすい特徴があります。使用感が軽いので肌になじみやすく化粧下地としても優秀です。低刺激のものや敏感肌向けの商品も多いので、顔と体両方に使いやすくとても便利です。

デメリット:商品によってはSPF・PA値が低いものもあるため、用途に合わせて選ぶようにするのがポイントです。

・ジェル

メリット:みずみずしいながらもべたつかず、サラッとしたテクスチャーとひんやり感で夏にぴったり。肌へもすっとなじむため、時間を置く必要がありません。すぐにメイクできて便利です。

デメリット:塗ったと同時になじむため、保湿力が低い傾向にあります。ですので乾燥肌には不向きです。

・スプレー

メリット:シュッとスプレーするだけなので、手が汚れません。外出先やメイクの上からも使いやすく、塗り直しが簡単です。髪や頭皮にも使えるタイプがあるので、白髪やふけが気になる人にも◎。腕、背中、足など広い部分も塗りやすくて便利です。

デメリット:なれるまではまんべんなく塗るのが難しく、ムラが生じることも。付け心地が軽いため、持続力が低めです。アウトドアやレジャーには向いていません。

今回は紫外線対策についてお届けしました。肌の老化や乾燥、白髪予防のためにも朝昼夜のシーンにあった日焼け止めを使って、しっかり紫外線対策してくださいね。