ロンドンの水事情・事前に知りたいお手洗いと硬水対策スキンケア

ロンドンの水事情・事前に知りたいお手洗いと硬水対策スキンケア

H2 こんにちは、ビューティアクアのコラム担当者です。私は先日、イギリスのロンドンへ行ってきました。そこで、英語の次に心配だったのが水事情。日本は軟水なのに対して、ヨーロッパは硬水。水道水はそのまま飲めるのか、シャワーの水が硬水だと肌への影響はどうなるのか、ロンドンの水事情についてお伝えしたいと思います。

▼軟水と硬水のちがい

軟水と硬水のちがいは水に含まれるミネラル成分の量です。中でもカルシウムとマグネシウムの含有量によって分類されます。硬度が低い水を軟水、高いものを硬水と呼び、WHO(世界保健機構)の基準では硬度120mg/L未満を軟水、120mg/L以上を硬水としています。

軟水はミネラル分が少ないため、口当たりがまろやかで飲みやすいとされる一方、ミネラル分が豊富で独特の風味を持っています。肉のアクを抜きやすい、お通じがよくなるなど、硬水ならではのいい面もあります。しかし、肌が荒れてしまう、髪がギシギシするという意見も。実際に1週間過ごしてみて、どのような環境だったか次のレポートを見てみてください。

▼ロンドンの水事情

・飲料水

私はホテルに泊まらず、フラット(共用住宅)の一室を借りてステイしたので、水回りも現地に住む人と同じものを使用しました。水道水は蛇口からひねってそのまま飲めると聞いていたのですが、硬水のミネラルウォーターを飲んで、おなかの調子が悪くなった経験があるため、日本からペットボトルの水を8本持参しました。

しかし、私が行った6月の気温は27℃。とても暑かったので持参したペットボトルも早々に底をつき、ステイ先の水道水を飲むことに。はじめはおそるおそる飲んでいましたが、体調不良になることはありませんでした。日中は水筒に氷水を入れて植物園や公園を散歩したのですが、給水所が用意されているところもあり、それを水筒に入れているロンドナーも見かけました。

ちなみにスーパーのミネラルウォーターの価格はピンキリです。日本と同じようにメーカーのものは少し値がはり、1本400円程度になるものもありますが、プライベートブランドはお得に購入できます。何本かセットになっているものは1本あたり60円ほどで購入でき、量が多くなるほど割安になりますが持ち帰るのが大変です。もし宿泊先で給水できるようでしたら、水筒持参がおすすめです。

・お手洗い

海外にいくとお手洗いの水流も気になることの一つ。水を流すのは自動やレバー式ではなくボタン式が主流です。指で押して流すのですが、これがなかなか固く親指でグッと力を入れないと流れません。ポイントがずれるとまったく反応しないので、コツをつかむまでは時間がかかることもありました。

水流に関してはステイ先、美術館、劇場、デパート、どこもパワーが強いのではじめはびっくりするかもしれませんがチョロチョロ流れるよりはマシですよね。洗面台の蛇口は一部チョロチョロしか出ないところもありましたが、一般的には日本と同等の水流です。エアードライヤーもしくはペーパータオルが用意されているところもあり、日本と同じ感覚で過ごせました。

ガイドブックには有料のお手洗いがあるという風に記載されていますが、私はそのような場所には一度も遭遇しませんでした。ロイヤルオペラハウスやセルフリッジズは日本と遜色ない清潔さで、V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)は内装のタイルがかわいく、クラシカルな雰囲気にいやされます。

・シャワー

以前行ったハワイのホテルで使用したシャワーは勢いや水温にばらつきがありましたが、ロンドンでは不便さを感じませんでした。ステイ先の設備が充実していたのかもしれませんが、シャワールームには給湯器がついており、水圧と温度を自分で調整できるようになっていました。そのため、お湯が出ているうちに洗わなくてはといったように焦る必要がなく、自分のペースでのんびり入れてよかったです。

しかし、硬水で洗髪するとギシギシする、肌がカサつくなんていわれています。ですので、日本からシャンプー類を持っていこうかと思いましたが、どんな風になるのか知りたかったのと、ステイ先にシャンプーとトリートメント、ボディソープが用意されていたので、今回はそちらを使用しました。

シャンプーはしっとりタイプとさっぱりタイプがあり、しっとりタイプのシャンプーには保湿剤がしっかり入っているのでギシギシ感はゼロ。けれども、さっぱりタイプを使うと確かにギシギシになります。しかし、バームタイプのトリートメントが置いてあったのでそれを使うと洗い上がりはしっとり、翌日もツヤツヤでストレスフリーでした。

硬水でギシギシするのがわかっているので、シャンプーには保湿剤がたっぷり含まれているのだと思います。泡立ちもよかったので、イギリスの水に合った配合をされているんでしょうね。

▼ロンドン旅を快適に・事前に準備したいこと

私は水事情に関しては不便を感じなかったのですが、それはたまたま設備が整った場所だったからかもしれません。できるだけ日本と同じ環境でステイしたい人や、旅行中のスキンケア、ヘアケア、サニタリーが気になる人は日本から準備していくと安心ですね。

Bottles with natural shampoo on light background

1.スキンケア

肌に影響が出ると保湿不足でメイクノリが悪くなり、写真を撮るのが憂鬱になってしまうことも。滞在中もツヤ肌を目指すコツは硬水で洗ったあとにきちんと拭き取ることが大切です。用意するものは日本のミネラルウォーター、もしくは精製水とコットンです。洗顔が終わったら、水を含ませたコットンで顔全体を拭き取りましょう。このときに気をつけたいのが力加減です。肌をこすらないようにやさしいタッチを心がけましょう。

拭き取ったらいつものようにスキンケアします。ここでのポイントは日本にいるときよりもしっとり感を出すことです。手に化粧水を乗せたら、顔全体になじませるようにプッシュします。これを全部で3回すると保湿不足になりません。次にオイルかバームタイプの美容液を追加してください。塗る順番は目元、くちびるまわりのようにシワができやすいところから塗ります。最後におでこ、頬とパーツの広いところに塗りましょう。塗り忘れのないようにていねいにすることが大切です。最後にクリームをつけてください。ジェルやミルク、乳液はテクスチャーが軽く保湿不足になる可能性がありますので、クリームタイプがおすすめです。こちらも美容液同様、目元とくちびるまわりを重点的に塗りましょう。なぜなら、シワの原因は肌の乾燥だからです。ロンドンではこれらに気をつけてスキンケアしてくださいね。

2.ヘアケア

旅行中に髪がギシギシ、まとまりが悪くなるとそれだけでテンションが落ちてしまいますよね。それを防ぐためにはシャンプー前にブラッシングしましょう。一日のほこりを落とすとシャンプーが泡立ちやすくなります。シャンプーを日本から持っていく場合はサラッと仕上がる製品よりもしっとり系を選ぶといいでしょう。アミノ酸系の成分は皮膚と同じ弱酸性なので、環境が異なる場所でもやさしく洗えます。一方で、ノンシリコン系は望ましくありません。髪のきしみを防ぐシリコンを含まないため、ギシギシになります。

トリートメントは私が実際にロンドンで使ったようなバームタイプのものがあればそれがおすすめです。バームだと流れ落ちないので、傷んでいる毛先に塗って放置し、そのあとに髪全体に塗って洗い流すというようにダメージケアができるからです。ステイ先のドライヤーが普段とちがって、髪が傷みそうだなと気になる場合は洗い流さないオイルトリートメントを用意しましょう。髪を保湿してギシギシ感やパサつきを予防するだけでなく。ツヤ感を与えて、写真映えするスタイルに仕上げるという特徴もあります。一度に髪全体に塗ってしまうと、ベタベタになってしまうので、塗るときは毛先に少しだけつけて残ったものを髪全体になじませるようにするときれいに仕上がります。

3.サニタリー

海外旅行は好きだけど、レストランでおしぼりが出てこないことやお手洗いにウォシュレットが常備されていないことを不便に感じる場合は日本から持っていくことで解消されます。100円ショップに行くとさまざまなサイズのウェットティッシュがあり、メイクポーチに入るほど小さいタイプのものもあります。これらをかばんに一つ入れておくと、おしぼり代わりになることはもちろん、テーブルや手すりが汚れているときにサッと拭けて便利です。また、ハンカチを持ちたいけど洗える環境がない、もしくは少しでも減らしたいと考えている人はペーパータイプのハンカチを使いましょう。こちらも100円ショップで手に入ります。

ウォシュレットがないと気になる人は、携帯のウォシュレットがおすすめです。手のひらサイズでかばんの中に入るため、ステイ先で使用するだけでなく持ち運びも可能です。タンクに水を入れるだけで簡単に使えます。乾電池式で水圧が安定して確保できるので、自宅と遜色なく洗浄できます。しかし、旅行の頻度が低い人にはおすすめできません。その場合はデリケートゾーン専用のウェットティッシュを選んでください。個包装のものなら衛生面でも安心です。

ロンドンに行く前にガイドブックやネットで水事情についても調べたのですが、そこに書いてあるよりは快適に過ごせました。しかし、これは今までの生活環境やステイ先、どこにいくかによって異なるものですので、今回の記事は参考までに捉えていただけましたら幸いです。今は便利なグッズもたくさん売っていますので、ご自身にあったものを用意してロンドン旅をより素晴らしいものにしてくださいね。