髪の毛をコントロールするアイテムとして欠かせない、ヘアオイルとヘアミルク。なんとなくつけたり、パッケージのかわいさで選んだりしていませんか。きれいな髪に整えるという点では同じものですが、髪質によって合っているかどうかが異なります。選び方や使い方のコツを紹介しますので、扱いやすい髪作りのヒントにしてみてくださいね。
▼ヘアオイルとヘアミルクの違いはなに?

・ヘアオイルの特徴
ヘアオイルの原材料はアルガンオイルやホホバオイル、椿油、シアバター、馬油などの天然オイルです。髪の表面に油膜を作ることによって、水分の蒸発を防ぎしっとりとした髪に整えます。その結果、乾燥や静電気から髪を守り、美髪へと導きます。
ホホバオイルはさらっとしているテクスチャーが特徴ですので、オイル初心者の方に向いています。また100度以上に熱しても性質が変わらないため、ドライヤーの熱から髪を守ります。アルガンオイルはとても繊細で傷みやすいため、長期保存に向いていません。少量ずつ購入するとよいでしょう。椿油に含まれるオレイン酸は皮脂と似た成分ですので、頭皮の乾燥が気になる人におすすめです。いずれも髪の毛だけでなく、全身に使えますので、ひとつあると大変便利です。
・ヘアミルクの特徴
ヘアミルクとヘアオイルの違いは、ヒアルロン酸や加水分解コラーゲンのような水溶性の保湿成分も配合されていることです。水分と油分をバランスよく含んでいるため、しっとりとしたテクスチャーでべたつきが少ないという特徴があります。商品によって、加水分解シルクや加水分解ケラチンといった補修成分も含まれていますので、乾燥によって広がる髪をまとめたいときや、湿気でぺたんこになった髪にハリを出したいといった悩みに合わせて選べます。
ほかにはドライヤーの熱によるダメージから髪を守るヒートケア成分があるものがあったり、ヘアスタイルをキープするためのものがあったり、用途によって使い分けができますので、ライフスタイルに合わせてそろえていくとシーンごとに適切なアイテムでヘアケアができるようになります。
▼ヘアオイルとヘアミルク、どちらを使うのが正解?

ヘアオイルとヘアミルクは髪質や用途によって異なります。
どちらが向いているか、リストを作りましたのでチェックしてくださいね。
ヘアオイルが正解なのはこんな人
・髪のボリュームが出やすい。
・朝セットしても、気づいたら広がっている。
・髪が太くて硬く、ごわつきやすい。
・美容院に行って3ヶ月以上経過している。
・パサついていて、つやがない。
ヘアセットしようとしても、まとまりにくい髪質の人はヘアオイルを使いましょう。髪の表面をしっとりさせて落ち着かせることが大切だからです。続けて使っていくうちにまとまりやすく、ナチュラルなつやのある髪に仕上がります。
ヘアミルクが正解なのはこんな人
・猫っ毛のためやわらかくて、細い。
・ボリュームダウンしやすい。
・髪質が天気によって左右する。
・頭のてっぺんがつぶれやすく、ふんわり感が出ない。
・ナチュラルなヘアスタイルが好き。
セットしてもふんわり感が出ない髪質の人はヘアオイルを塗るとさらにボリュームダウンしてしまうため、ヘアミルクを使いましょう。髪をしっとりさせながら、思い通りのスタイリングを目指せます。なりたいスタイルやシーンによって、得意とする商品が異なりますので、目的別に購入しましょう。
▼なりたいスタイルに近づくヘアオイルの使い方

ヘアオイルの使い方は朝と夜で異なります。朝は髪全体につけるのを避け、部分的に使うようにしましょう。なぜなら、髪にほこりや花粉、黄砂がついてしまうからです。朝、髪をとかしてドライヤーで整えたあと、毛先に少しつけるだけで大丈夫。それだけで広がりをおさえられます。
夜はお風呂タイムにヘアオイルを使いましょう。頭皮の乾燥が気になるときはシャンプーの前にオイルクレンジングしてください。手に小さじ一杯分のオイルをのせて、頭全体になじませます。その後、頭皮を動かすようにマッサージし、通常通りシャンプーするだけでかさつきが軽減されます。髪の毛のパサつきや広がりを出したい、つやのある髪を目指したい。けれどもベタベタするのは苦手という人はオイルシャンプーをお試しください。いつも使うシャンプーに小さじ一杯のオイルを混ぜて髪を洗いましょう。すると髪が落ち着いて、スタイリングがしやすくなります。
▼ぺしゃんこ髪から卒業できるヘアミルクの使い方

ヘアミルクは用途によって使い方が異なります。朝、寝癖がつきやすい人やうねりのある人はストレートに整えるヘアミルクを使いましょう。つけるときのコツは少しずつを意識することです。べたつきを感じるほどの量をつけると、ヘアアイロンでストレートにするのが難しかったり、ドライヤーでナチュラルなふんわり感を作りづらくなったりしますので、気をつけてください。
細くてボリュームダウンしやすい髪をハリとコシのある髪に育てたいときは夜のヘアケアが重要です。ヘマチンやアミノ酸、加水分解ケラチンなど、たんぱく質を補う成分が入っている製品で寝ている間にケアします。使い方のコツはタオルドライ後の濡れた髪にヘアミルクをなじませます。その後、ドライヤーで乾かすだけで完了です。少しでも早くコシのある髪に近づけたいからといって大量につけるのは逆効果です。べたつきの原因になりますので、少量ずつなじませるようにしましょう。
▼ヘアオイルとヘアミルクの合わせ技で理想の髪に
ヘアオイルとヘアミルクは一緒に使ってもいいのかどうか、迷うことがあるかもしれませんが、同時に使っても問題ありません。髪の広がりを押さえて、ハリとコシのあるつや髪にする近道はオイルシャンプーで髪のパサつきを落ち着かせて、ドライヤーの前にヘアミルクをつけて髪のダメージを補う方法です。シャンプーにオイルを混ぜる、ドライヤーの前にヘアミルクを髪全体になじませる。やることは2つだけなのでとっても簡単にできます。今日から実践してみてくださいね。