せっけんと重曹で実践・肌と環境にやさしいナチュラル洗濯入門

せっけんと重曹で実践・肌と環境にやさしいナチュラル洗濯入門

特定の服を着ると肌がかゆくなる。それは服の素材のせいではなく、洗剤の洗い残しが原因かも知れません。一般的に売られている合成洗剤は蛍光増白剤で生地を白く見せたり、強い香料でごまかしたりしているだけで実は汚れが残っているケースがあります。そこで増えた雑菌が肌への刺激になっていることも。

洗濯したのに、汚れが落ちていない、洗濯物がべたつく、黄ばみがきになる。これは汚れの量に対して、洗剤の量が不足しているからです。洗濯物をすっきりきれいにするには適切な量が必要です。しかし、汚れの強い衣類を完全にきれいにしようとすると大量の洗剤が必要です。

そうすると心配なのが自然環境。合成洗剤に使われている原料は自然に戻ることはないため、環境汚染の原因になっています。日々、使うものだから、肌や環境にやさしいものを使いたい。そんなときに役立つのが、ナチュラル洗剤です。今回はナチュラル洗剤の紹介と効果的に使用する方法をお伝えします。

▼代表的なナチュラル洗剤

1.せっけん

Close-up of washing powder granules

せっけんは合成洗剤ではなく、天然の界面活性剤です。繊維に浸透するスピードが速く、しみついた油汚れを乳化して溶かしだします。通常の洗濯は粉せっけんや液体せっけんを使い、エリや袖口など部分的なところには固形せっけんで下洗いすると落ちやすくなります。

しかし、酸性の力が強いとせっけんが油に戻りカスになってしまうことも。汚れの強度に合わせて洗剤の量を見極める必要があります。

2.重曹

ナチュラルな家事では欠かせない重曹。食品としても使われているため、安全性にも定評があります。水質をアルカリ性にキープして酸性汚れを中和させる特徴があり、油汚れやアカ、汗などべたつきがあるものを洗浄するときに向いています。

ただし、重曹単体にはせっけんのように汚れを落とす成分は含まれていないため、せっけんとセットで使ってください。さらに水に溶けない性質があるため、35度以上のお湯に溶かしてから入れる必要があります。

3.クエン酸

Citric acid

洗濯用の洗剤は主にアルカリ性で構成されています。それを中和するのがクエン酸です。せっけんのカスが残らないように洗い流し、衣服につかないようにする働きがあります。さらにアンモニア臭や魚、たばこの臭いもアルカリ性のため、これらも中和してなかったことにする働きを持っています。

蛇口の水垢にも効果を発揮するので掃除にも活用できます。水にクエン酸を混ぜてペースト状にしたもので拭くとピカピカになりますので、ぜひおためしください。しかし、塩素系洗剤と混ぜると有毒ガスが発生しますので、混ぜないように注意しましょう。

4.過炭酸ナトリウム

酸素系漂白剤として知られている過炭酸ナトリウムは重曹と同様にアルカリ性の性質が強く、水質を中和します。目には見えない雑菌に効果的で、部屋干し臭を予防します。

一定の分量を超えると漂白剤に変化します。黒や紺など色の濃いものを洗うときは60リットルの水に対して大さじ7が最大値です。量に気をつけて使うようにしましょう。また、ウールやシルクなどデリケートなものには向いていません。アルカリの性質が生地を傷める原因になるため、気をつけてください。

▼ナチュラル洗剤を使って洗濯してみよう。

Top view of soak a cloth before washing, white cloth

今回はたて型洗濯機を使って洗濯する方法を紹介します。ナチュラル洗濯のコツは自分の目でチェックしながら洗うことです。最初はなれないかもしれませんがやっていくうちにマイルールができます。

1.洗剤を投入する

通常は洗濯する服を先に入れますが、せっけんを洗濯槽に直接入れます。入れる割合はせっけん1:重曹3:過炭酸ナトリウム1が目安です。

  • 洗剤量の目安(汗をかいていない季節を想定)
  • 水60リットルに対して
  • せっけん 大さじ3
  • 重曹 1/2カップ
  • 過炭酸ナトリウム 大さじ3
  • クエン酸 小さじ2

粉、液体どちらも同じ分量でかまいません。

2.洗剤を泡立てる

洗剤を入れたら洗濯槽にお湯を入れて泡立てましょう。適温は37~40度です。ふわふわの泡ができるまで撹拌します。

3.洗濯物を入れる

洗剤が泡だったのを確認したら洗濯物を入れて規定の数量までお湯を入れましょう。6kgの洗濯物だったら60ℓというように洗濯物の10倍の量を目安に入れるのが適切です。がんこな汚れがあるときは洗濯物を半分にするとすっきり洗えます。

4.つけおきする

汚れ落ちをよくするために、一旦つけおきします。そうすることでせっけん成分が衣類に浸透して汚れを浮き上がらせるからです。つけおき時間は汚れの度合いによって異なりますが、20分を目安にするとよいでしょう。浮いてくる服がある場合は沈ませるようにしてすべての汚れが取れるようにしてください。

5.洗濯する

つけおきが終わったら通常通り洗濯します。洗濯時間は7~10分に設定し、水が透明になるまで2回以上ためすすぎしましょう。ここではお湯ではなく水でかまいません。せっけんで洗濯すると仕上がりがふんわりとするので柔軟剤は不要です。あとは通常通り干すだけでOKです。

▼ナチュラル洗濯のコツ

・洗濯ネットを活用しよう

衣類同士がからまるとその部分に洗剤が浸透しにくくなるため、長袖シャツやストッキング、スポーツタオルなどからまりやすいものはネットに入れましょう。そうすることで汚れ落ちがよくなります。

黒や紺、色柄ものにもネットを使うと色あせ予防ができます。デリケートな素材のものやスパンコールなどの装飾がついているものは裏返してネットに入れると傷みにくくなるのでおすすめです。

・固形せっけんを併用しよう

汗や化粧品のつきやすい襟元やデスクの汚れや食べ物で汚れやすい袖口は洗濯機に入れる前に固形せっけんで予洗いしましょう。水に濡らしたあとに汚れが残りやすい部分に塗り、洗濯用のブラシで軽くこすります。ブラシは歯ブラシでも大丈夫ですが、専用のものを使う方が効果的です。100円ショップで手に入りますので、チェックしてみてくださいね。

・ナノバブル水で洗ってみよう

洗濯物をよりきれいにしたい場合はナノバブルを含んだ水で洗いましょう。繊維より小さな泡を含んだナノバブル水が服についた細かい汚れをキャッチして浮き上がらせます。衣服同士がからまりにくいので、服が重なりあって汚れを落としづらくするといったこともありません。さらに洗濯槽についたせっけんカスも清潔に洗い流すため、お手入れの手間も省けます。

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