美容室の鏡に映った自分を見て、髪のボリュームが気になる。お風呂の排水口が髪の毛でつまりやすい。こんな風に思うことが増えてきたら薄毛のはじまりかもしれません。
- ・毛髪が細くなってしまった
- ・髪がぺたんこでなりたい髪型ができない
- ・ブラッシングすると抜け毛が気になる
- ・枕についている髪の毛が増えた
- ・フケやかゆみなど頭皮環境に変化があった
- ・実年齢より年上に間違えられる
- ・分け目部分が薄く、地肌が目立つようになった
ひとつでもあてはまったら要注意。この記事では髪が薄くなってしまう原因と対策方法を紹介します。
▼薄毛の主な原因

薄毛の原因は髪の洗い方や使っているシャンプーのせいだと思われることも少なくありません。もちろん、摩擦が起こるほどゴシゴシしたり、肌に合わないシャンプーを使ったりすると頭皮に負担をかけます。しかし、それだけで薄毛になる可能性は低く、それ以外にも原因があります。そこで、考えられる原因を解説します。
▼女性ホルモンの影響を受けて起こる脱毛症

女性の薄毛、抜け毛には女性ホルモンが深く関係しています。卵巣でつくられる女性ホルモンには2種類あり、エストロゲンとプロゲステロンがあります。これらの分泌は30代前半でピークを迎え、その後ゆるやかに減少します。そして40代後半に更年期を迎えると毛髪の成長にかかわる「エストロゲン」が激減。ホルモンバランスが崩れるとともに、毛髪の成長やヘアサイクルが乱れて脱毛しやすくなります。
1.びまん性脱毛症
女性ホルモンの分泌量が低下すると同時に起こりやすい脱毛症です。びまんという言葉には「一面に広がる・はびこる」という意味があり、この言葉のように分け目の薄さが目立ち、頭皮全体に広がるように薄くなっていく特徴があります。
2.FAGA(女性の男性脱毛症)
女性ホルモンが減少すると、体内のわずかな男性ホルモンの影響を受けて薄毛につながることがあります。FAGAの特徴は頭頂部から後頭部にかけて薄くなるルードウィッグ型、頭頂部の分け目から徐々に薄くなっていくクリスマスツリー型、生え際からはじまるハミルトン型の3種類あります。
3.産後脱毛症
妊娠後、28~32週間経過すると、エストロゲンの分泌量が通常の100倍になり、プロゲステロンは15倍と増加します。この期間は経るどころか、ハリやコシがでるためコンディションのいい期間といえます。しかし、出産後は女性ホルモンが減少。女性ホルモンの量が妊娠前に戻るため、髪が一気に抜けてしまいます。ヘアサイクルが通常の流れに戻っただけですので、自然に生えてくるのを待ちましょう。
▼ホルモンバランス以外の影響で起こる脱毛症

抜け毛の原因はホルモンバランスだけではありません。頭皮環境や自己免疫疾患、ヘアスタイルによるものもあります。思い当たるところがないかチェックしてくださいね。
1.脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は皮脂の分泌が過剰になることで起こる脱毛症です。生活習慣の乱れ、質の悪い睡眠、シャンプーの洗い残しによって皮脂の分泌が増え、頭皮環境が悪化し抜け毛が目立ちはじめます。清潔に保つことで防げますが、かゆみがおさまらないなどの症状がある場合は医療機関を受診しましょう。
2.円形脱毛症
円型脱毛症は頭部に円型または楕円形に脱毛する特徴があります。その大きさは10円玉くらいのものもあれば、髪全体が抜け落ちてしまうほどになることもあり、人によってさまざまです。自己免疫疾患が原因と考えられていますので、短期間で髪の毛の一部が抜け落ちるなどいつもとちがうと感じたら医師の診断を受けましょう。
3.牽引性(けんいんせい)脱毛症
牽引性は引っ張るという意味があり、ポニーテールや夜会巻きのように、長時間にわたって髪の毛を縛っていることによって起きる脱毛症です。同じ髪型をすることで頭部に負荷がかかり、生え際や分け目が目立ちやすくなります。いつも同じ位置で髪を結んでいる人は意識的にヘアスタイルを変えて、髪の負担を軽減することが大切です。
▼頭皮環境を整えるポイント
女性ホルモンは年齢による影響を受けやすいため、自分の力だけではどうしようもないところがありますが、髪や頭皮を健康に保つことは可能です。そのカギをにぎるのが食生活。薄毛、脱毛を防ぐ食材をピックアップしましたのでチェックしてくださいね。
▼薄毛、脱毛を防ぐ食生活

薄毛を予防するには日頃から栄養バランスの整った食事を心がけることが大切です。健康な髪を保つために必要とされる栄養素を積極的にとるようにしましょう。
1.タンパク質(アミノ酸)
髪の毛の主成分ケラチンを合成するにはアミノ酸が必須です。このアミノ酸はタンパク質が分解されることによって得られるため、タンパク質の摂取を意識しましょう。
・タンパク質を含む食材
肉類:鶏胸肉、牛赤身肉、豚ヒレ肉
魚介類:マグロ、サーモン、イワシ、カツオ
卵:卵白・卵黄ともに良質なタンパク質を含む
乳製品:ヨーグルト、チーズ、牛乳
大豆製品:納豆、豆腐、豆乳、味噌
ナッツ類:アーモンド、ピーナッツ、クルミ
2.ミネラル(亜鉛)
亜鉛はケラチンの合成をサポートするために欠かせない存在です。細胞のターンオーバーを促し、毛母細胞の分裂を活性化させます。
・ミネラルを含む食材
魚介類:カキ(特に豊富)、サバ、イワシ、アジ
肉類:牛赤身肉、豚レバー、鶏もも肉
ナッツ類:アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ
大豆製品:納豆、豆腐、味噌
乳製品:チーズ、ヨーグルト
卵:特に卵黄
海藻類:ワカメ、のり
3.ビタミン類
ビタミン類には頭皮環境を整えたり、亜鉛の働きをサポートしたりする働きのある成分です。ビタミンBは皮脂の分泌を抑え、ビタミンCは頭皮環境を整え、ビタミンDは髪の成長を促し抜け毛を予防します。
・ビタミンBを含む食材
肉類:豚肉、牛レバー、鶏ささみ
魚介類:マグロ、カツオ、サーモン、イワシ
卵:特に卵黄に多い
乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズ
ナッツ類:アーモンド、ピーナッツ、くるみ
野菜:ほうれん草、ブロッコリー、アボカド
穀類:玄米、オートミール
・ビタミンCを含む食材
フルーツ類:レモン、キウイ、オレンジ、イチゴ
野菜類:パプリカ、ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ
イモ類:じゃがいも、さつまいも(ビタミンCが加熱に強い)
・ビタミンDを含む食材
魚介類:サーモン、イワシ、サバ、うなぎ
きのこ類:干ししいたけ、マイタケ、エリンギ
乳製品:チーズ、バター、ヨーグルト
卵:卵黄に含まれる
4.イソフラボン
イソフラボンは大豆由来のポリフェノールの一種で、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きを持ち、髪の健康維持や頭皮環境の改善に役立ちます。
・イソフラボンを含む食材
大豆製品:納豆、豆腐、豆乳、味噌、おから
それぞれを組み合わせて頭皮にやさしい食生活を築きましょう。
▼薄毛・脱毛を加速させる食生活
薄毛、脱毛対策に悪影響を与える食べ物や飲み物もあります。それは過剰な糖分と塩分、高カロリー、高脂質な食事です。甘いお菓子やデザート、塩分の高い加工食品やスナック菓子、ファーストフードや揚げ物、バター、マーガリンの摂取は控えることをおすすめします。
過度な飲酒も髪の健康に影響を与えます。アルコールを摂取すると体内でアセトアルデヒドに分解され、髪に必要な栄養素の吸収を妨げてしまうので気をつけてくださいね。
▼ナノバブル水で薄毛・脱毛対策

食事と同じように大切なことは頭皮そのものを清潔、健康にすることです。べたつきやフケ、かゆみが気になる人はナノバブル水を使ってシャンプーだけでは落ちにくい皮脂の汚れを洗い流しましょう。毛穴より小さな微細な泡がキューティクルのすきまや毛穴に入り、抜け毛の原因となる皮脂の汚れやシャンプーの残留を除去します。
また、頭皮全体をマッサージするようにシャワーすると髪の締め付けをゆるめ、血行を促します。血流がよくなると摂取した栄養が行き渡り頭皮の環境を整えてくれるのです。
ナノバブルのシャワーは水圧が弱いから使いたくないという方にはナノバブル発生装置・ビューティアクアがおすすめです。水道管に直接つなげるタイプなので、水圧の影響を受けず、家中どこの蛇口をひねってもナノバブル水が使用できます。
毛髪が細くなった、分け目部分が薄く、地肌が目立つようになったと感じたら、バランスのよい食事とナノバブル水で薄毛・脱毛対策をはじめてくださいね。